内向型人間専門セルフマインド・ライフコーチの
よろずつよしです。
自分に優しくすることって、どんなことだと思いますか?
本日は大人の愛着障害の人が、自分に優しくすることの重要性についてお伝えしたく思います。
愛着とは、幼少期に親(養育者)と子どもの間に情緒的なきずなが育まれていく事です。
そして
大人の愛着障害とは、その情緒的きずなが、なにかの原因で育まれず、
信頼関係や愛情を感じられないままに大人になってしまい
対人関係や社会生活に問題を抱えやすくなってしまうことです。
愛着障害がある人の特徴として自尊心や自己肯定感が低いということがあります。
人生の大事な場面で自分の選択を信じられずに、
例えば進路や、就職に関する大事な決断の際、安易に決断して失敗してしまい、
その結果、自分の人生に対する満足度が低くなり、ますます自己否定に陥るのです。
この悪循環を、打開するにはどうすれば良いのでしょうか?
結論から言うと
大人の愛着障害の人が一番大切なこと、それは自分に優しくするシステムを育てること!です。
理由として、
大人の愛着障害の対処としてはいくつか方法がありますが、自分が自分に優しくすることは、他人を拠り所としない安定感のある方法だからです。
例えば
子どもの頃に愛情を受けていたということを認識し直すことや、
パートナーや友達から愛情を獲得し直すこと、
あるいは自分の存在価値を認めてもらえる環境(正当な評価がもらえるであろう職場など)に転職する方法等があります。
これらの方法はとても素晴らしい方法です。
ですが、これらの方法は、その愛情の拠り所が、自分以外の人の行動に求めるやり方、
他者が自分の存在価値を認めてくれる事で大きく改善していくやり方なので、不安定なのです。
大人の愛着障害の人は、まず最初に、何をすることが大事なのか?
それは自分が自分に優しくすることなのです。
ここで老齢のインディアンの話を紹介します。
『老齢インディアンが孫に対して2匹の狼の話をした。
「人の心には、2匹の狼が住んでいる。1匹は悪い狼。怒り、妬み、悲しみ、自己憐憫、無価値観等を表している。もう1匹は良い狼。喜び、平和、愛、希望、慈愛、親切さ等を表している。人の心の中で、この2匹が闘っているのだ。」と。
すると孫が尋ねた。「どちらの狼が勝つのか?」
老齢インディアンは笑顔で答えた。「自分が育てる方だ」と。』
この話からの教訓、
それは、「自分で自分に優しくするシステムを育てていくこと」、
それが大切なのです!
具体的には
自尊心や自信、存在価値を自分で認めてあげられるような環境を整えたり、
自分の考え方を少しずつ修正していくことで愛着障害が改善されていきます。
そして何より大事なことは、
今この瞬間に苦しみが生じたとしても、自分に優しくする習慣、慈愛をかける習慣を育てることなのです。
大人の愛着障害の対処法は、
愛着形成をし直し、安全基地すなわち自分に優しくするシステムを育てていくことが大切なのです。
当心理サポートでは、自分に優しくするシステムを構築するためのお手伝いをしています。